全て2020/04/17
トラックの過積載
『過積載(かせきさい)』とは、法で決められた重量以上の物を車両に積むことをいいます。
とても危険な状態であり、道路交通法違反でもあるため、検挙されれば厳しく罰せられます。
どうして過積載が法に触れるほどに危険なのか?
違反をした場合の処分の内容は?
……を、ご説明します!
◆過積載はこんなに危険!
①制動距離の変化
制動距離とは、ブレーキが効き始めてから停止するまでの距離のこと。
車両が重くなればなるほどに、走行方向への力がどんどん強くなるので、あわせて制動距離が長くなります。
このため過積載で重くなった車両の場合、危険を感じてブレーキを踏んだあと、停止するまでに時間がかかってしまい、間に合わずに事故になる可能性が非常に高くなるのです。
過積載は、通常の積載時とくらべると、衝突したときの衝撃も大きく、死亡事故となる確率も多くなります。
停止するまでのこの数秒が、重大な事故の分かれ目になるので、じゅうぶん注意しましょう。
②バランスを崩しやすい
過積載をした車両は、比重がくずれてバランスが悪くなります。
これにより運転が不安定になり、対向車線へのはみだし・カーブ走行時の横転へと繋がる可能性が高まります。
また、下り坂での走行時には、重量がある分スピードが増しやすく、ブレーキへの負担が増します。
ブレーキへのこうした負担は、ブレーキのきかなくなるフェード現象を引き起こしやすく、重大事故への危険性がとても高まるのです。
上記の2つ以外にも、重みによってのタイヤパンクなど、過積載による危険はたくさんあります。
◆過積載をしたときの罰則について
過積載をしていることが発覚した場合、罰則が発生します。
過積載した重量の割合によって罰則は変化します。
●過積載の割貝が5割以上10t未満のとき
違反点数 3点 / 反則金 4万円
●過積載の割合が5割未満のとき
違反点数 2点 / 反則金 3万円
過積載は重大な事故につながる可能性が高い、非情に危険な状態です。
少しだけだから大丈夫だと過信しないように。
毎日の運行時、しっかり心がけて荷物の確認を怠らないようにしましょう。