全て2021/02/08

雪道・凍結道路走行の心得

まだまだ寒さ厳しいこの季節。

ドライバーの皆さんは、降雪や凍結した路面上を運転しなければならない場面に出くわすこともあるでしょう。



今回は、危険の多い路面の凍結・降雪を走るときの心得をお伝えします。


 

 

その1  滑りやすいポイントを知っておく

「危ない」場所を知り、それに適した運転をすることは重要です。

 

 

  • トンネルの入り口

 明暗の変化で路面状況が見えづらい。

 

  • カーブ

 遠心力で外に流れやすくなる。

 

  • 交差点

 交通量の多い箇所はタイヤで路面が磨かれてツルツルに滑りやすい。

 

  • 山の影

 雪や溶けずに残っている可能性が高い。

 

  • 橋の上

 吹きっ晒しのために凍結の可能性が高い。

 

  • 坂道

 滑ったときに止まりにくい。




その2  ゆっくり発進

 まず、ローギアでゆっくりとアクセルを踏み込みます。

 これはタイヤの空転を防ぐためです。

 上り坂で発進するときはより慎重になり、M T車の場合は半クラッチなども上手に使いましょう。

 

その3  加速減速はゆるやかに

 コーナーでのスリップやスピンを避けるため、しっかりと減速し、慎重に曲がらなければなりません。

 例えばブレーキを小刻みに刻んだり。

 エンジンブレーキを、有効に使うことが求められます。



その4  急ブレーキには禁物

 グリップが低下している冬道での急ブレーキは、当たり前ですが大変危険です。

 スリップするだけでなく、ハンドル操作もできなくなり、大きな事故へつながりやすくなります。

 急ブレーキでは、ブレーキペダルはかかとを床につけてゆっくりと踏みます。

 更にエンジンブレーキを使うなどして、冬ならではの運転のコツを身につけましょう。



その5  車間距離を空ける

 雪道。凍結路では停止距離が非常に長くなります。

 自車が余裕を持って止まれるならば、後続車にもその余裕を分け与えることができます。

 事故に遭わないためにも、前の車両との車間距離を十分にとって走行しましょう。

 

その6  四輪駆動車だからと油断しない

 四輪駆動車の場合でも油断は禁物。

 四輪駆動車といっても、ブレーキ性能は他の駆動車と変わりません。

 しかも車体が重く、発進時にトラクションがかかりやすい分、速度が出やすいので、ブレーキ操作には特に注意しましょう。



その7 スタッドレスタイヤでもチェーンが必要な場合もある

 「チェーン規制」は、一般的には駆動輪にチェーンを装着するか、全車輪にスタッドレスタイヤを装着する措置を講じていれば、走行可能なことが多いです。

 しかし、路面状況が悪いときは、スタッドレスタイヤとチェーンの両方が必要な「全車両チェーン装着規制」が行われる場合があるのです。

 この場合、スタッドレスタイヤを履いていたとしても、タイヤチェーンを装着しなければ走行できません。

 

  

 

 ※各都道府県によって、積雪や凍結した路面での滑り止め防止措置の装着措置は異なります。

 詳細は目的地や路面地最寄りの日本道路交通情報センターで問い合わせましょう。